カルビとは?実は部位名ではない理由と本当の牛肉の部位を解説
カルビとは、牛肉の正式な「部位名」ではありません。
韓国語の「カルビ(갈비)」は“あばら・肋骨”を意味する言葉で、日本では主にバラ肉まわりを中心とした脂の多い部位を焼肉用に切り出した料理名・商品名として使われています。
そのため、焼肉店によってカルビの部位が違うのは自然なことであり、店ごとの個性でもあります。
焼肉屋さんでよく見かける「カルビ」。
焼肉といえばカルビ、と言われるほど定番のメニューですが、実はカルビは牛肉の正式な部位名ではありません。
「え、でも部位図にカルビってないの?」と思った方も多いはず。この記事では、カルビの正体と、焼肉屋さんごとに呼び方が違う理由をわかりやすく解説します。
■ カルビとは?
カルビとは、焼肉で使われる名前としてはとても有名ですが、牛肉の公式な部位名ではありません。
日本で「カルビ」と呼ばれている肉は、主にバラ肉まわりを中心とした脂が多い部位を焼肉用に切り出したものです。
つまりカルビとは、部位そのものの名前というよりも、焼肉での呼び名・商品名・料理名に近い言葉です。
■ カルビの語源
カルビの語源は韓国語の「カルビ(갈비)」です。
この言葉は本来、“あばら・肋骨”を意味します。
そこから、日本では肋骨まわりの肉、つまりバラ肉周辺を焼肉用にしたものが「カルビ」と呼ばれるようになりました。
つまりカルビとは、もともと部位の正式名称ではなく、肋骨まわりの肉を使った料理の呼び名だったわけです。
■ カルビはどこの部位?

焼肉店でカルビとして使われることが多いのは、主に次のような部位です。
- 肩バラ(前バラ)
- ともばら(中バラ・外バラ)
- 三角バラ
これらはどれもバラ系の部位で、脂の旨みが強く、焼肉との相性が良い部分です。
つまり「カルビ」はひとつの点ではなく、バラ肉まわりの幅広い範囲を指して使われることが多い言葉です。
ただし「カルビ」に明確な定義はなく、店によってはバラ以外の部位が使われる場合もあります。
■ なぜ焼肉屋さんによってカルビが違うの?
焼肉屋さんによって「カルビ」の内容が違うのは、どこかが間違っているからではありません。
理由は、日本の焼肉文化が“店文化”の中で発展してきた料理だからです。
- 精肉業界での呼び名
- 市場での呼び名
- 焼肉店独自の呼び名
- 地域ごとの伝統名
- 職人ごとの経験や感覚
こうしたものが混ざり合って、同じようなバラ肉でも店によって「カルビ」の定義が少しずつ違うのです。
これは曖昧なのではなく、むしろ焼肉文化の面白さや個性とも言えます。
■ だから部位図にカルビは載っていない
牛肉の公式な部位図を見ると、「カルビ」という名前は出てきません。
それは、カルビが正式な部位名ではないからです。
牛肉は一般的に、ネック・肩・肩ロース・リブロース・サーロイン・ヒレ・ばら・もも・すねなど、決まった大きな部位に分けられます。
カルビはその中の「ばら」周辺を焼肉として扱うときの呼び名、と考えるとわかりやすいです。
■ まとめ
- カルビは牛肉の正式な部位名ではない
- 語源は韓国語で「あばら・肋骨」
- 主にバラ肉まわりを中心とした焼肉の呼び名
- 焼肉店によって内容が違うのは文化と個性
「カルビってどこ?」という素朴な疑問は、焼肉をもっと面白くしてくれる入口です。
ちなみに写真は「焼肉 静龍苑」さんにお伺いした時のもの。寺門ジモンさんの通称ジモン盛りです。静龍苑はユッケも牛タンも最高ですよね。
部位のことを知ると、焼肉屋さんでメニューを見る楽しさも一段深くなります。
伊藤生人 / Ikuto Ito
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焼肉店 店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
