お皿・グラスの扱い方|割らない・音を立てない理由とコツ
お皿やグラスの扱いは、接客の中でも最も基本であり、最も差が出るポイントです。
ガチャガチャ音がする、雑に置く、ぶつける。こういった動きは、それだけでお店の印象を大きく下げてしまいます。
「音を立てない・割らない」は、技術ではなく意識です。
まずは、その理由を理解することが大切です。
■ なぜ音を立ててはいけないのか
飲食店は、料理だけでなく空間も含めて体験です。
- 音が大きい → 落ち着かない空間になる
- 雑に感じる → 接客レベルが低く見える
- 高級感がなくなる → 価格とのギャップが出る
静かな所作=丁寧さです。
音を立てないだけで、お店の印象は一段上がります。
音を立てない意識を持つことで、動きは自然と丁寧になります。
その結果、お客様が居心地の良い空気を保てて、さらに損失も減るという良いことばかりです。
また、キッチン内での料理の些細な音が聞こえないと仕上がりにもつながりますし、ホールでもお客様の些細なグラスの音などが聞こえなくなり、邪魔してしまいます。
■ なぜ割れてしまうのか
お皿やグラスが割れる原因は、ほとんどが扱い方の問題です。
- ぶつける(皿同士・グラス同士)
- 無理な持ち方をする
- 急いで雑に扱う
- 重ねすぎる・不安定に持つ
割れる=事故ではなくミス。
防げるものがほとんどです。
スピードを意識することは非常に大切。
しかし、割れてしまっては意味がありません。
これは性格の問題ではなく、意識と習慣の問題です。
お店では、お皿やグラスは少しでも
・欠ける
・ヒビが入る
・割れる
このどれかが起きた時点で使えなくなり、ゴミになってしまいます。
つまり、これはそのままお店の損失です。
どれだけみんなで協力してお客様に満足していただき、売上を作っても、その分から損失してしまいます。
場合によっては、一杯の注文よりも高くついてしまうこともあります。
それだけ、お皿やグラスの扱いは大切なことです。
■ 基本のコツ(絶対に守ること)
- 置くときはそっと置く(音を出さない)
- 皿同士・グラス同士を当てない
- 一度に持ちすぎない
- 安定した持ち方をする
- 急がず、丁寧に動く
特に重要なのは、「最後まで力を抜かないこと」です。
雑に置く人は、最後の一瞬で手を離しています。
最後までコントロールすることで、音も事故も防げます。
皿やグラスを元の位置に戻す最後の瞬間まで、意識と目を離さないこと。
最後までしっかり見ることで、ぶつける・落とす・音を立てるといったミスを防げます。
■ 音を立てない動きのコツ
- テーブルに「置く」ではなく「下ろす」意識
- 接地の瞬間に力を抜く
- 皿の角度をつけず、水平に置く
音が出る原因は「勢い」と「雑さ」です。
ゆっくり丁寧に動くことで、自然と音は消えます。
静かな動きは、それだけでプロらしさになります。
■ 現場でよくあるNG
- 皿を重ねたままガチャっと置く
- グラス同士を当てる
- 急いで片付けて音を立てる
- 無理な量を持ってバランスを崩す
一瞬の雑さが、全体の印象を下げます。
忙しいときほど丁寧に動くことが大切です。
■ チームでの意識
お皿やグラスの扱いは、個人ではなくお店全体のレベルです。
・音を立てない空気を作る
・雑な動きがあれば注意する
・全員で基準を揃える
良い空気感は、こういう細かい部分から作られます。
音を立てない・割らない動きは、接客の基本です。
丁寧な所作は、そのままお店の価値になります。
一つ一つの動きを大切にし、静かで美しい接客を意識しましょう。
店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
