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ツラミ(ほほ肉)とは|読み方・場所・天肉との違いと仕込みを焼肉屋が解説

ツラミ(ほほ肉)は、牛の頬にあたる部位です。
赤身の濃い旨みとゼラチン質豊富な食感が特徴で、焼肉でも煮込みでも魅力を発揮します。天肉・ホッペ・カシラニクとも呼ばれる希少部位を、焼肉屋9年の目線で解説します。


この部位の場所

ツラミ(ほほ肉)の場所

※ツラミは牛のほほ肉(顔まわり)の部位です。

基本データ

部位名ツラミ / Beef cheek
別名ほほ肉・ホッペ・コメカミ・カシラニク・天肉(近畿)
場所顔(頬〜こめかみ)
特徴濃厚な赤身の旨み/適度な弾力/ゼラチン質豊富
カロリー100gあたり約250kcal
向いている料理焼肉・煮込み・シチュー・赤ワイン煮

ツラミとは

ツラミは牛の頬(ほほ)にあたる部位で、赤身の濃い旨みと独特の食感が特徴です。分類上はホルモン扱いですが、赤身肉に近い性質を持ち、噛むほどに旨みが広がります。

牛が常に咀嚼で動かし続けている部位のため筋肉質で、ゼラチン質が豊富。脂は少なく、ホルモンの中では異色の存在で赤身好きにも刺さる部位です。牛1頭から約1kgしか取れない希少部位でもあり、焼肉店でも常時置いている店は多くありません。

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ほほ肉・天肉の読み方と別名

ツラミは地域や業者によって呼び名が異なります。同じ部位を指す言葉として以下があります。

  • ほほ肉(ほほにく) → 一般消費者向けの呼び名として最も広く使われる
  • 天肉(てんにく) → 近畿地方特有の呼び名。関西の焼肉店でよく見られる
  • ホッペ・コメカミ → 部位の場所をそのまま表した呼び名
  • カシラニク → 頭部の肉全般を指す場合もある
  • チークミート(Cheek meat) → 輸入牛の流通名として使われることが多い

ツラミ・ほほ肉・天肉は同じ部位?

はい、すべて同じ部位を指しています。牛の頬(ほほ)周辺の筋肉で、呼び名が地域や業者によって異なるだけです。

✔ まとめ
・ツラミ=ほほ肉=天肉(てんにく)=ホッペ → すべて同じ部位
・「ツラミ」は焼肉業界での呼び名
・「ほほ肉」は一般向けの呼び名として広く普及
・「天肉(てんにく)」は近畿地方特有の呼び名


ツラミの名前の由来

「ツラミ」は、顔まわりの肉であることから「顔(ツラ)の身(ミ)」に由来する呼び名です。肉質は赤身ですが、枝肉に含まれない頭肉のため食肉業界ではホルモン扱いになっています。


ツラミの栄養

カロリーは100gあたり約250kcalで、リブロースカルビと比べて低カロリーです。噛み応えがあるため少量でも満腹感が得られやすいのも特徴です。

  • タンパク質 → 赤身に近い部位のため豊富に含まれる。筋肉維持に役立つ
  • ゼラチン質(コラーゲン) → 筋が多い部位のため特に豊富。美肌・美容効果に期待
  • 鉄分 → 赤身肉として鉄分を含む。貧血予防に役立つ
  • ビタミンB12・亜鉛・ナイアシン → 代謝・神経機能をサポート

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ツラミの下処理・仕込みのポイント

ツラミは筋や膜が多く残っていることがあるため、仕込みの丁寧さが食感に直結します。

筋・膜の処理

表面に白い筋や膜が付いている場合は、包丁を寝かせて丁寧に取り除きます。残したままだと火を通したときに縮んで硬くなるため、ここは省かずに行うのが基本です。

隠し包丁を入れる

ツラミは筋繊維が密で弾力が強いため、そのままでは噛み切りにくくなります。繊維に対して垂直に切り込み(隠し包丁)を入れることで、火の通りが均一になり、食感がやわらかくなります。

スライスの厚さ

焼肉で提供する場合は薄切りが基本。煮込みに使う場合はブロックのまま、または大きめのカットのほうが旨みが逃げにくくなります。


世界で愛されるほほ肉料理

ツラミ(ほほ肉)は日本の焼肉だけでなく、世界各国で古くから親しまれている部位です。フランス料理の「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」はビストロの定番で、ゼラチン質がとろけてソースに溶け込む一品。韓国の「ソルロンタン」でも頭肉部位として使われます。煮込むほどほろほろになる特性が、世界中のシェフに愛される理由です。


ツラミに合う飲み物

ツラミは赤身の旨みが濃く、噛むほどに味が出る部位。飲み物はその濃さを受け止めるか、口をリセットするかの2方向で選ぶと相性がよくなります。

  • 赤ワイン(ミディアム〜フルボディ) → タンニンが肉の旨みと結びつき、味に奥行きが出る。渋みが脂や筋のコクをほどよく引き締めてくれる
  • ハイボール → 炭酸が口の中をリセットし、一口ごとにツラミの旨みをクリアに感じられる。くせのない味わいが肉の個性を邪魔しない
  • レモンサワー → 酸味がツラミの濃い旨みを引き締め、後味をすっきりさせる。脂が少ない部位との相性もよく、全体のバランスが取りやすい

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他部位との違い

部位 脂の量 旨み 食感・特徴
ツラミ(ほほ肉)脂★☆☆旨み★★★★弾力がある・ゼラチン質豊富
ハラミ脂★★☆旨み★★★★やわらかい・ジューシー
ミノ脂★☆☆旨み★★☆コリコリ・あっさり

よくある質問

Q. ツラミはホルモン?それとも肉?
A. 肉質は赤身ですが、枝肉に含まれない頭肉のため食肉業界ではホルモン扱いになっています。実際に食べると赤身に近い味わいです。

Q. ツラミとハラミは何が違う?
A. 部位がまったく異なります。ツラミは頬の筋肉、ハラミは横隔膜です。ツラミの方が弾力が強く、ゼラチン質が豊富。煮込み料理との相性もツラミの方が高いです。

Q. ツラミ・ほほ肉・天肉は同じもの?
A. はい、すべて同じ牛の頬肉を指しています。ツラミは業界での呼び名、ほほ肉は一般的な呼び名、天肉(てんにく)は近畿地方での呼び名です。

Q. なぜ焼肉店でツラミを置いている店が少ないの?
A. 1頭から約1kgしか取れない希少部位のため、安定した仕入れが難しいのが主な理由です。置いている店は信頼できる仕入れルートを持っている証でもあります。


自宅で楽しむなら

希少部位のツラミ(ほほ肉)を自宅で楽しむなら、取り寄せがおすすめです。


ツラミ(ほほ肉・天肉)は、赤身の濃い旨みとゼラチン質豊富な食感が魅力の希少部位です。
焼肉でも煮込みでも魅力を発揮します。仕込みの丁寧さが食感に直結する、扱い甲斐のある部位です。

まとめ

  • ツラミ=ほほ肉=天肉(てんにく)=ホッペ すべて同じ牛の頬肉を指す
  • 「顔(ツラ)の身(ミ)」が語源・枝肉に含まれないためホルモン扱い
  • 食べると赤身に近い味わい・ゼラチン質が豊富
  • 1頭から約1kgしか取れない希少部位
  • 焼肉でも煮込みでも魅力を発揮する万能部位
  • 筋・膜の処理と隠し包丁が仕込みのポイント
  • 赤ワイン・ハイボール・レモンサワーとの相性が良い

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店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。

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