ワイングラスの扱い方|基本と注意点(洗い方・拭き方・提供チェック)
ワイングラスは、ただのグラスではありません。
ワインの香り・色・味わいを楽しむための「大切な道具」であり、そのままお店のクオリティを表すものです。
少しの曇り・水跡・指紋でも印象は大きく下がるため、常に完璧な状態で提供する意識が必要です。
ワインは色やエッジ(縁のグラデーション)を眺めて楽しむものです。だからこそ、ワイングラスはお客様が非常によく見ています。必ず「完璧な状態」で提供する意識を持ちましょう。
ワイングラスの各部位

扱いを理解するために、まずは基本の構造を知っておきましょう。
- リム(口元):飲み口。最も繊細で傷つきやすい部分
- ボウル:ワインを入れる部分。香りや見た目に影響する
- ステム(脚):持つ部分。ここを持つのが基本
- プレート(台):底の部分。安定させる役割
特にリムは絶対に傷つけないこと。ここが欠けたり、汚れていると致命的です。
基本の扱い方
- 持つときはステム(脚)を持つ
- リムには絶対に触れない
- ぶつけない・重ねない(スタックしない)
- 無理に力をかけない
ワイングラスは非常に繊細です。雑に扱うとすぐに破損・傷の原因になります。グラスは壊すものではなく、守るもの。常に丁寧に扱う意識を持ちましょう。
洗い方と拭き上げ
ワイングラスは手洗いが基本です。扱い方を間違えると、簡単に割れたり、仕上がりに差が出ます。
洗い方のポイント
- グラス専用のスポンジを使用する
- リム(口元)をしっかり洗う
- プレート・ステムも忘れずに洗う
特にリム部分は汚れが残りやすく、非常に重要なポイントです。お客様に直接触れる部分なので、汚れていると致命的です。プレートやステムは見落としがちですが、手の油が付いているため曇りの原因になります。全体をしっかり洗うことを意識しましょう。
拭き上げのポイント
- 洗い終わったらすぐに拭く
- 専用クロスを2枚使う
- 片手の布でボウルを持ち、もう片手の布で拭く
洗ったあと放置すると、水跡が残り非常に大変です。あとから拭き直すのは手間も時間もかかります。だからこそ、「洗ったらすぐ拭く」を徹底してください。
拭くときは、布を両手に持ち、片手の布で指紋をつけないようにボウル部分を持ち、もう片手の布で拭き上げます。拭き上げの際は曇り・水跡・繊維やホコリが付いていないかを必ずチェックしてください。
⚠️ 重大な注意事項 ── プレートを持って拭くのは絶対にNG
プレートを持った状態でボウルを拭くと、グラスに横方向の力がかかり、ステムの付け根から突然折れて破損します。
割れたガラスの破片は非常に鋭利で、指や手に深刻な裂傷を負う危険があります。
実際に当店でも、この方法でグラスを拭いたスタッフが指を縫う大怪我をしました。
必ずボウルを布で包んで持ち、ステムではなくボウルを起点にして拭くこと。
これはミスではなく、正しい知識がないと誰でも起こしうる事故です。全員が正しい方法を身につけてください。
提供前のチェック

ワイン提供時は、必ずグラスの状態を確認します。
- 曇りはないか
- 水跡は残っていないか
- 指紋は付いていないか
- 傷や欠けはないか
少しでも気になる場合は必ず交換・拭き直し。雑にやると結局やり直しになります。最初から丁寧にやる方が、結果的に効率も良くなります。ワインをサーブするときは、必ず確認してから提供すること。グラスの状態まで含めて、お客様の体験です。
チームでの意識
ワイングラスの状態は、個人ではなくお店全体のクオリティです。気づいたら拭き直す、お互いにチェックし合う、汚れているグラスはそのままにしない。特に高級なワインを提供する場合は、グラスの状態がそのまま価値に直結します。全員で意識を揃え、常にベストな状態を保ちましょう。
ワイングラスは、お店のレベルがそのまま出るポイントです。
一つ一つ丁寧に扱うことで、お客様の満足度は確実に上がります。
「これで大丈夫か?」を全員で確認して、いつでも最高の状態で提供しましょう。
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店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
