ハラミとは|横隔膜の特徴・栄養・仕込みのポイントを解説
■ この部位の場所

※ハラミは牛の横隔膜にあたる部位で、内臓肉に分類されます。
基本データ
| 部位名 | ハラミ / Outside skirt(Skirt steak) |
| 別名 | アウトサイドスカート |
| 場所 | 横隔膜 |
| 特徴 | 赤身の旨みが強い/やわらかくジューシー |
| カロリー | 100gあたり約288kcal |
| 向いている料理 | 焼肉・ステーキ・タレ焼き |
「ハラミ」とは
ハラミは牛の横隔膜にあたる部位で、分類としては内臓肉ですが、食感と味わいは赤身肉に近いのが特徴です。
脂がしつこくなりにくいのにジューシーで、噛むほどに旨みが広がる、焼肉では非常に大人気の部位です。
ホルモン扱いでありながら赤身感が強く、脂が苦手な人にも受け入れられやすい。「とりあえずハラミ」と言われるほど定番になっているのは、この間口の広さが理由です。タレとの相性が抜群なのも大きく、幅広い客層に愛される部位です。牛1頭から約2〜3kgしか取れない希少部位でもあります。
ハラミの名前の由来
「ハラミ」という名前は、牛の腹側にある横隔膜の筋肉であることから付いた呼び名です。英語ではOutside skirt(Skirt steak)と呼ばれます。
ハラミの栄養
カロリーは100gあたり約288kcalで、カルビ(約371kcal)より低カロリーです。見た目より脂質は多め(27.3g/100g)ですが、ホルモン特有のクセがなく食べやすいのが特徴です。
- たんぱく質 → 100gあたり14.8g・筋肉維持に役立つ
- ビタミンB12 → 造血作用と神経修復に関わる
- 鉄 → 100gあたり3.3mg・貧血予防に効果的
- 亜鉛 → 代謝をサポートする必須ミネラル
ハラミの下処理・仕込みのポイント
ハラミは筋膜が厚く残っていることが多く、仕込みの丁寧さが食感と旨みに直結します。
筋膜の処理
外側を覆う筋膜は、加熱すると強く収縮して硬くなります。膜はすべて丁寧に取り除くことで、火を通したときの食感が大きく変わります。この処理を丁寧に行うかどうかが、仕上がりの差に直結します。
繊維の方向を確認する
ハラミは繊維が一方向に走っているため、繊維に対して垂直にカットすることが重要です。繊維に沿って切ると噛み切りにくくなるため、カットの方向が食感を大きく左右します。
スライスの厚さ
焼肉で提供する場合は中厚〜やや厚めが基本。薄すぎると水分が抜けてパサつきやすくなり、ハラミ本来のジューシーさが失われます。
ハラミに合う飲み物
ハラミは脂とジューシーさを持ちながら、後味はすっきりしている部位。飲み物はその旨みを引き立てるか、口をリセットして次の一口を楽しむかで選ぶと相性がよくなります。
- ハイボール → 炭酸が口の中の脂をリセットし、ハラミの旨みをクリアに感じられる。ウイスキーの香りが肉の香ばしさとも自然に合う
- 赤ワイン(カベルネ・シラー) → タンニンがしっかりしたフルボディが、ハラミの強い旨みと脂をうまく受け止める。シラーはスパイシーさがタレ焼きとの相性が特に良い
- レモンサワー → 酸味がハラミの脂を切り、後味をすっきりさせる。タレ焼きの甘みとレモンの酸が対比になり、全体のバランスが取りやすい
他部位との違い
| 部位 | 脂の量 | 旨み | 特徴 |
| ハラミ | 脂★★☆ | 旨み★★★★ | ジューシー/タレと◎ |
| サガリ | 脂★☆☆ | 旨み★★★☆ | あっさり/赤身寄り |
| カイノミ | 脂★★★ | 旨み★★★☆ | やわらかい/赤身×脂 |
実際に食べてみた|炭火焼肉ホルモンさわいし
「炭火焼肉ホルモンさわいし」。ハラミ含めて、ホルモンがとにかく美味しい超有名店。
やはり素晴らしいのは鮮度の良さ。ハラミ特有の旨みが炭火の香ばしさと合わさって、口に入れた瞬間にジューシーな肉汁が爆発しました。
このクオリティを毎回安定して出し続けているのは、本当に凄い。ハラミで店を選ぶなら、間違いなく候補に入れてほしい一軒です。
まとめ
ハラミは、内臓肉でありながら赤身のように食べられる万能部位。ジューシーさと旨みの強さ、そしてタレとの相性が大きな魅力です。1頭から約2〜3kgしか取れない希少部位でもあり、仕込みと火入れ次第で表情が大きく変わります。間口が広いからこそ、丁寧に扱った一皿の差が際立つ。扱い手の実力が出る部位だと思っています。
◾️自宅で楽しむなら
→ サガリとは|ハラミとの違いを解説
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店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
