時間内に収める意識|仕込みの設計図とチームワークが現場を動かす
時間を守ることは、クオリティの一部です。
どれだけ美味しくても、提供が遅れれば価値は下がります。
飲食店では「時間」も商品であるという意識が必要です。
この記事では、「時間内に収める意識」とその考え方、お肉屋けいすけ三男坊での実践について解説します。
■ 結論:時間もクオリティの一部
料理のクオリティは、味や見た目だけではありません。提供時間も含めてクオリティです。
適切なタイミングで提供される、流れを止めない、お客様を待たせない。これらが揃って初めて「良い体験」になります。お客様は料理だけでなく、時間も体験しています。待たされるストレス、流れが悪くなる違和感、テンポが崩れる不快感——これらはすべて満足度を下げる原因になります。
「ちょうどいいタイミングで出す」は技術です。
■ 時間意識は仕込みから始まっている
時間を守る意識は、営業中だけの話ではありません。仕込みの段階からすでに始まっています。
仕込みが時間内に終わらなければ、営業に影響が出ます。お客様は時間を決めて予約して来てくださっています。その時間に準備ができていないというのは、非常に大きな問題です。
お肉屋けいすけ三男坊では、時間内に収めるために仕込みの設計図があります。順番通りに仕込めば仕込み内容を網羅できる内容になっています。最初のうちは間に合わずみんなで助け合いながらになりますが、徐々にスピードが上がり間に合うようになっていきます。
その成長には、前の記事で解説したクオリティ → スピード → クオリティの繰り返しが大切になってきます。
■ 自分の時間を把握する
時間内に収めるためには、自分がどの作業にどれだけ時間がかかるかを把握することが重要です。
作業にかかる時間を実際に測って、自分で考えてみてください。
- 「これには10分かかるから、先にあれをやろう」
- 「どうしても時間がかかってしまうから、できる人に相談しよう」
こういう判断ができるようになることが、現場力を上げます。一人で抱え込まず、どんどん相談していくべきです。
■ 設計図はチームで育てていくもの
これはチーム戦です。何よりチームワークが大切です。
相談することで色々なオペレーションが良い方向に変わり、作業順序が変わり、設計図が変わっていきます。設計図は固定されたものではなく、チームで改善しながら育てていくものです。
一人の気づきがチーム全体のオペレーションを良くすることがあります。遠慮せず共有する文化が、現場を強くします。
■ よくあるNG
- クオリティを理由に時間を無視する
- 自分のペースだけで動く
- 全体の流れを見ていない
- 遅れても気にしない・共有しない
- 一人で抱え込んで相談しない
飲食は個人プレーではなく、チームで作るものです。自分の仕事が全体にどう影響するかを常に意識する必要があります。
■ まとめ
- 時間もクオリティの一部
- 提供タイミングが満足度を左右する
- 仕込みから時間管理は始まっている
- 自分の作業時間を把握して段取りを考える
- 一人で抱え込まず相談する
- 設計図はチームで改善しながら育てるもの
美味しさだけでは足りません。タイミングまで含めて、料理の価値です。
一人で抱え込まず、チームで相談しながら設計図を育てていきましょう。
時間を守ることが、プロの仕事です。
→ クオリティ → スピード → クオリティの繰り返し
→ 動線の理解|無駄を減らし動きやすい現場を作る
→ 忙しい時ほど丁寧に
→ 当たり前を徹底する力
店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
