トレンチの基本マニュアル|正しい持ち方・配置・事故防止
トレンチの持ち方ひとつで、接客のレベルは大きく変わります。
ただ運ぶだけではなく、「美しく・安全に・効率よく」動けることが重要です。
飲食店で働き始めたばかりの方が最初につまずくポイントのひとつが「トレンチの持ち方」です。自己流で持ってしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、落下や事故にもつながります。この記事では、現場で通用するトレンチの基本をわかりやすく解説します。
結論:トレンチは「安定」と「余裕」がすべて
トレンチは片手で安定して持ち、もう片方の手を自由に使える状態が理想です。見た目の美しさだけでなく、安全性やサービスの質にも直結します。「余裕を持って動ける持ち方」ができているかがポイントです。
正しいトレンチの持ち方
- 利き手と反対の手で持つ(右利きなら左手)
- 手のひら全体で支える(指先だけで持たない)
- 肘を軽く曲げて、体に近づける
- トレンチは常に水平を保つ
この状態を作ることで、もう片方の手でドリンク提供やお皿の下げがスムーズに行えます。安定することで落下のリスクも大きく減ります。
NGな持ち方
- 片手で端だけをつまむように持つ
- 腕を伸ばして不安定な状態で持つ
- トレンチが傾いている
- 両手で持ってしまい動きが止まる
特に「傾き」と「不安定さ」は一番NGです。見た目の印象が悪いだけでなく、事故の原因にもなります。
トレンチ配置のコツ
トレンチは「どう持つか」だけでなく、「どう乗せるか」も非常に重要です。配置が悪いとバランスを崩し、事故の原因になります。
- 重いものは中央〜手元側に置く
- 軽いものは外側に配置する
- ドリンクは倒れないよう間隔を空ける
- 同じ種類はまとめて置く
- 次の動作を考えて取りやすい位置に配置する
「とりあえず乗せる」ではなく、次の動きを考えて配置することが重要です。
NGな配置
- 重いものを端に置く
- ドリンクを詰め込みすぎる
- 高さのあるものを不安定に置く
- バランスを考えずに適当に置く
事故を防ぐための注意点
- 重いものは無理に乗せすぎない
- 歩くスピードを急に変えない
- 周囲(お客様・スタッフ)を常に確認する
- 無理な姿勢で持たない
- 「急ぐ」「無理をする」が重なるときほど意識する
※よくある事故※
お客様がトレンチ上のドリンクを取ろうとされた場合は、もう片方の手でトレンチを軽く支えてバランスが崩れないようにしましょう。手を伸ばされそうな場合は「今お渡しいたしますので、少々お待ちください」と先にお声がけできると、事故の予防につながります。
よくある事故の例
- トレンチが傾いてドリンクをこぼす
- お客様やスタッフにぶつかってしまう
- グラス同士が近すぎて倒れてこぼす
- お客様にドリンクを取られてバランスを崩す
- 振り向いたり急カーブしてバランスを崩す
これらの事故は、ほとんどが「持ち方」と「意識」で防ぐことができます。一度のミスがお客様の体験を損なうことにもつながります。だからこそ、トレンチは「ただ持つ」のではなく、安全に扱う意識を大切にしましょう。
現場で意識するポイント
- トレンチは常に「持っていて当たり前」の状態にする
- 動きながらでも安定しているか意識する
- 提供・下げ・乗せるの基本動作を繰り返し練習する
- 慣れてきたときほど気を抜かない
トレンチを持つことで、サービスのスピードと質は大きく向上します。「持つこと」ではなく「使いこなすこと」を意識しましょう。
トレンチは片手で安定させ、もう片手を自由に使える状態が理想。
配置まで含めて考えることで、安全で美しい接客が実現します。
まとめ
- トレンチは片手で安定させる
- もう片手を自由に使える状態を作る
- 配置まで含めて考えることが重要
- 傾きや不安定さはNG
- 「余裕」がある動きが理想
店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
