牛タンについて、「タン元」「タン先」って何?

「当店では希少な牛タンのタン元を使っています。」

「え?」

初めて聞く方には何を言ってるのか、さっぱりわかりませんよね。

焼肉屋さんで牛タンは、既にカットされてお皿にキレイに盛り付けてある状態、元の部分と言われても分からないのも当然です。
(グルメな方々はご存知かもしれませんが)

まずカットされる前の牛タンを見てみましょう。

・・・

・・・

ドーン

こんな状態です。

初めて見る方はびっくりするかもしれません。(これでも一応処理した後の状態)

なかなかの迫力ですよね。

この状態で当店女性キャストに見せた時

「美味しそう」

と言ったキャストには震えました。(女性はたくましいっす)


名前の通り
牛タンの先が「タン先」
中の部分が「タン中」
元の部分が「タン元」
下の部分が「タン下(ゲタ)」です。

牛タンはタンの元の部分が一番サシ(霜降り)が入っていて、そこから先へ段々とサシが弱くなっていきます。


タン先やタン下は歯ごたえが強いので、煮込み料理等で大活躍します。
タン中はタン先よりは柔らかいので薄切りにして焼肉屋さんで提供されていますよね。
あの独特のコリコリとした食感で、ネギと一緒にいくのは最高に美味しい。
ですが厚切りだと噛み切れないので薄くスライスして提供しています。

そして一番サシが強く柔らかい希少部位、これを「タン元」と言います。

当店ではこのタン元をご提供しているのですが、

まぁ本当に枚数が取れない!

厚切りなので、1本につき4枚くらいしか取れないんです。(個体差にもよりますが)

厚切りで焼き上げ旨味を閉じ込め、口の中にそのまま・・・

極上ですよ

ぜひ、希少なタン元を食べにいらしてください。

焼肉屋さんによっては「タン先、中、元、ゲタの食べ比べ」を提供されているお店もありますので、もし見つけたらチャレンジしてみてくださいね。

感想も教えてください。

この記事の著者

ikuto ito🇯🇵Meat Cutter/お肉の人

伊藤生人
広尾焼肉『お肉屋けいすけ三男坊』
▶︎お肉博士1級/焼肉コンシェルジュ
▶︎店主/肉を切る人/売れなかった元タレント

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