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妊婦さんは焼肉を食べても大丈夫?安心して楽しむための3つのポイント

妊娠中でも、注意点を守れば焼肉を楽しむことができます。
ポイントはたった3つ。「しっかり焼く」「箸を分ける」「レバーは控えめに」。これだけ知っておけば、妊婦さんも安心して焼肉を楽しめます。この記事では、焼肉屋10年の私が妊婦さんに伝えたいことを正直に書きます。


妊婦さんは焼肉を楽しめます

まず安心してください。妊娠中でも、注意点を守れば焼肉を楽しむことができます。農林水産省・食品安全委員会も「注意点を守れば問題なし」としています。

妊娠中は食べ物に不安を感じやすい時期ですが、過度に我慢する必要はありません。牛肉には鉄分タンパク質亜鉛など、妊娠中に積極的に摂りたい栄養素が豊富に含まれています。正しい知識を持って、ぜひ焼肉を楽しんでください。

焼肉屋としても、妊婦さんのお客様はかなりたくさん来てくださいます。みなさん元気に焼肉を楽しんでいただき、私も幸せな気持ちをいただいています。特別なことは何もありません。ちょっとした気遣いだけです。


知っておくと安心する3つのポイント

① 中心までしっかり焼く

妊娠中に気をつけたいのが、加熱不十分な肉からの感染症です。トキソプラズマ(寄生虫)による食肉からの感染は、中心部までしっかり加熱することで防ぐことができます。リステリア菌も、十分な加熱が予防につながります。(食品安全委員会・厚生労働省)

目安は「肉の内側の赤い部分がなくなるまで」。特にホルモン・内臓肉は厚みがあるので、色が変わるまでじっくり焼いてください。焼き加減が不安な場合はもう少し焼き続けて大丈夫です。

✔ 安心ポイント
中心部までしっかり加熱することで、トキソプラズマ・リステリアの感染リスクを防ぐことができます。

② 生肉用と食べる用の箸・トングを分ける

これは妊婦さんに限らず、焼肉の基本マナーです。農林水産省も焼肉では「生の肉をつかむ箸と食べる箸は別々に」と明記しています。生肉を網に乗せた箸・トングには菌がついている可能性があります。焼く用と食べる用を分けるだけで、リスクをぐっと減らせます。

もし分かれていない場合は、お店のスタッフに遠慮なく「箸を替えてほしい」とお伝えください。

③ レバーは控えめに(特に妊娠初期)

レバーは鉄分が豊富で妊婦さんに良いイメージがありますが、妊娠中・とくに妊娠初期はビタミンA(レチノール)の摂り過ぎに注意が必要です。

食品安全委員会は、妊娠期を含む成人女性のビタミンA耐容上限量を2,700μgRAE/日としています。鶏・豚レバーは100gあたり約14,000μgRAEと非常に多く、約20gで上限を超える例が示されています。鶏・豚レバーは少量でもビタミンAが多いため、積極的にすすめる食材ではありません。食べる場合も少量にとどめ、頻繁に食べ続けないようにしましょう。

牛レバーは鶏・豚レバーに比べるとビタミンAは少なめですが、妊娠中はレバー類全体を「控えめにする食品」として考えると安心です。鉄分補給はヒレランプなどの赤身肉でも十分できます。

牛肉の鉄分とヘム鉄|焼肉で貧血予防できる理由
レバーとは|鮮度と下処理が大切な牛の肝臓を解説


妊婦さんにおすすめの部位

せっかく焼肉に来たなら、妊娠中の体に嬉しい部位を選びましょう。

  • ヒレ・シャトーブリアン → 低脂肪・高タンパク・鉄分豊富。妊娠中の体に必要な栄養素が詰まった最高の赤身肉
  • ランプシンシン → モモ系の赤身肉。鉄分・タンパク質が豊富でカロリー控えめ
  • ハラミ → 見た目は赤身に近く食べやすい。カルビより低カロリーで食べ応えあり
  • タン → タンパク質豊富。しっかり噛んで食べられるので食べ過ぎ防止にも

ホルモンが好きな方も、しっかり火を通せば楽しめます。ミノハツマルチョウなど、中心まで色が変わるまで焼いてから食べてください。


妊娠中に避けた方がいいもの

  • 生肉・ユッケ系 → 避けてください
  • 生ハム・ナチュラルチーズ → 厚労省・農水省ともに妊娠中は避けるよう案内しています。サイドメニューで出てきても避ける方が安心です
  • 鶏・豚レバーの摂り過ぎ → ビタミンA過剰摂取のリスクあり。少量でも注意が必要です

「焼肉で陣痛が来る」は本当?

臨月に焼肉を食べると陣痛が来るというジンクスがよく聞かれますが、医学的な根拠はありません。食事が直接陣痛を引き起こすわけではないので、過度に期待したり心配しなくて大丈夫です。

ただ、外食に出かけること・よく歩くこと・気分転換することが体にいい刺激になることはあります。焼肉を楽しんでリラックスすること自体は、妊婦さんにとってとてもいいことだと思います。


焼肉屋として妊婦さんへ伝えたいこと

妊娠中は食事の制限が多くて、毎日ストレスを感じている方も多いと思います。「これは大丈夫?」「あれはダメ?」と考えすぎると、食事が楽しめなくなってしまいます。

でも、注意点を守れば焼肉は楽しめます。ポイントはシンプル。しっかり焼く・箸を分ける・レバーは控えめに。これだけです。

牛肉は妊婦さんに必要な鉄分・タンパク質・亜鉛が豊富な食品です。美味しく食べて、栄養を摂って、リラックスして。元気な赤ちゃんを産むためにも、食事を楽しむことはとても大切なことだと思います。

ぜひお腹の大きい状態でも、遠慮なく焼肉を楽しんでください。


注意点を守れば、妊娠中でも焼肉を楽しむことができます。
「しっかり焼く・箸を分ける・レバーは控えめに」この3点だけ覚えておけば十分です。美味しく食べて、元気な赤ちゃんを産んでください。

まとめ

  • 注意点を守れば妊娠中でも焼肉を楽しむことができます
  • 大切なのは「しっかり焼く・箸を分ける・レバーは控えめに」の3点
  • 中心部までしっかり加熱することでトキソプラズマ・リステリアの感染リスクを防ぐことができる
  • 生肉用と食べる用の箸・トングを分けるのは焼肉の基本マナー(農水省も明記)
  • 鶏・豚レバーは約20gで妊婦のビタミンA耐容上限を超える可能性あり・特に妊娠初期は注意
  • 牛レバーも妊娠中はレバー類全体を控えめにする食品として考えると安心
  • 生ハム・ナチュラルチーズは厚労省・農水省ともに妊娠中は避けるよう案内している
  • おすすめはヒレ・ランプ・ハラミなど赤身肉。鉄分・タンパク質が豊富
  • 「焼肉で陣痛が来る」は医学的根拠なし

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店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。

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