メニューの説明の仕方|全部知った上で小出しにする・人と話す意識
メニューの説明は、覚えたことを言うのではありません。
目の前のお客様と話すことが、説明です。
全部知っている上で、小出しにする。それが当店の説明の基本です。
よくある「下手な説明」のパターン
新人スタッフがやりがちな説明には、共通のパターンがあります。
- 上を見ながら思い出しながら話す
- 呪文のように一本調子で言う
- 早口で一気に言い切る
- 覚えたことをずらっと長く話す
以前、知り合いから言われた言葉があります。「あれだったら説明しない方がいい」——これは悲しいですが、的確な指摘です。
何が問題かはシンプルです。人と話していないんです。友達と話すときも、相手のペースを見たり、リアクションを受けながら話しますよね。それがまったくできていない状態です。
結論:全部知っている上で、小出しにする
説明は最低限でいい、という意味ではありません。
全部わかっている上で、最低限から始めて小出しにしていく。
これが大切です。
最低限の説明は必ず必要です。料理が何かわからないままでは、お客様は楽しめません。ただし、そこからは一方的に話し続けるのではなく、お客様の反応を見ながら展開させていきます。
お客様が興味を持っていそうなら深掘りする。反応が薄ければそこで終える。お客様が満足していただけるポイントに向けて話を展開させていく——これがメニュー説明の本質です。
説明の基本の流れ
ステップ1|最低限を伝える
料理名・食材・特徴を一言で伝えます。長くなりすぎず、シンプルに。これだけでお客様は料理を理解できます。
ステップ2|お客様の反応を見る
説明したあと、お客様がどう反応するかを見ます。目が輝いていたり、質問してきたりすれば、もっと話を展開させます。逆に、うなずいてそれ以上の反応がなければ、そこで終えます。
ステップ3|小出しに展開させる
興味を持ってもらえた場合は、部位の話・産地の話・焼き方の話・ペアリングの話など、そのお客様が喜びそうな方向に話を広げます。一気に全部話すのではなく、会話のキャッチボールの中で少しずつ届けます。
説明はそんなに難しくない
メニューの説明は、特別なスキルではありません。普通の会話と同じです。相手のペースを見て、反応を受け取って、話を合わせる。それだけです。
覚えることはもちろん大切です。知識がなければ小出しにするものがありません。ただし、覚えたことを「言わなければ」という義務感で話すのではなく、お客様に届けたいという気持ちで話す——この違いが、説明の印象をまったく変えます。
全部知っている上で、最低限から始める。
お客様の反応を見て、小出しに展開させる。
説明は覚えたことを言うのではなく、目の前の人と話すことです。
まとめ
- 覚えたことを一気に言おうとするのがNG・人と話していない状態になる
- 最低限の説明は必ず必要・料理が何かわからないと楽しめない
- 全部知っている上で、最低限から始めて小出しにする
- お客様の反応を見て、興味があれば深掘り・なければそこで終える
- 説明は義務感ではなく「届けたい気持ち」で話す
→ お客様タイプ別の接客
→ コース全体の流れを把握して動く
→ 接客マニュアル初級編
店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
