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常陸牛とは|読み方・定義・常陸牛 煌との違いを焼肉屋が解説

常陸牛(ひたちぎゅう)は、茨城県が誇る高級ブランド和牛です。
きめ細やかな霜降りと赤身のバランスが美しく、年間1万頭を超える全国トップクラスの販売頭数を誇ります。さらにその上位ブランドとして生まれた「常陸牛煌(きらめき)」は、オレイン酸と小ザシという全国初の美味しさ基準で選ばれた超希少牛。この記事では、焼肉屋として実際に使用した経験をもとに解説します。


常陸牛の読み方

常陸牛の読み方は「ひたちぎゅう」です。「じょうりくぎゅう」「ときわぎゅう」と読まれることがありますが、正式な読み方は「ひたちぎゅう」です。商標登録では「ひたちぎゅう」と「ひたちうし」の両方が登録されています。


常陸牛とは

常陸牛とは、茨城県内の指定された生産者が最も長く飼育した黒毛和種のうち、日本食肉格付協会の格付において歩留等級A又はB・肉質等級4等級以上のものに与えられるブランド名です。茨城県常陸牛振興協会が認定します。

年間1万頭を超える全国トップクラスの販売頭数を誇るブランド牛です。枝肉重量も大きく、歩留まりの高さでも知られています。

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常陸牛の定義・認定基準

  • 茨城県内の指定生産者が最も長く飼育した黒毛和種であること
  • 月齢27ヶ月以上
  • 日本食肉格付協会の格付において歩留等級A又はB・肉質等級4等級以上
  • 茨城県常陸牛振興協会が認定・産地証明書を発行

産地証明書・指定販売店制度によるブランド管理が厳格で、他のブランド牛と比べても管理体制が厳しいことで知られています。


常陸牛の歴史

茨城県における肉用牛の歴史は天保3年(1832年)にまで遡ります。水戸藩主・徳川斉昭公が現在の水戸市見川町に「桜野牧」を設け、黒牛の飼育を開始したという記録が残っています。

その後、昭和51年(1976年)7月に茨城県産牛銘柄確立推進協議会が発足し、茨城県産の優秀な黒毛和種が「常陸牛」と命名されました。翌昭和52年(1977年)には茨城県常陸牛振興協会が設立され、ブランドとしての体制が整えられました。

近年では年間1万頭超の販売を達成し、国内500店舗以上の指定・推奨店に流通するほか、ベトナム・タイへの輸出も行われるなど国際的な評価も高まっています。


常陸牛の最大の特徴

① 赤身と霜降りの美しいバランス

常陸牛の特徴は、赤身にほどよくサシが入った美しい霜降りです。サーロインリブロースヒレランプといった部位は日本人好みの赤身にほどよく脂肪が入った柔らかい霜降りが特徴です。肩ロース・モモは薄切りにして焼肉やすき焼きに最適です。

② 豊かな飼育環境

茨城県は「常陸風土記」にも「さながら理想郷のようだ」と謳われた肥沃な大地です。東側は太平洋に面し、年間を通じて温暖な気候に恵まれています。豊かな穀倉地帯の良質な飼料・清らかな水・温暖な気候——この環境が常陸牛の高品質を支えています。

③ 厳格なブランド管理

東京都中央卸売市場など主要3市場で取引される常陸牛には産地証明書が発行されます。指定販売店・推奨店の認定制度も整備されており、他のブランド牛と比べても特に厳格なブランド管理体制が整っています。


常陸牛 煌(きらめき)とは

常陸牛のさらに上位ブランドとして誕生したのが「常陸牛 煌(きらめき)」です。霜降りの多さだけでは差別化が難しくなった時代に、「和牛の美味しさ」そのものに着目した全国初の基準で認定される超希少ブランドです。

「小ザシがキラキラと輝く様・和牛界に革新をもたらしダイヤモンドのように燦然と輝くトップブランドを目指す」という思いが込められています。

常陸牛 煌の5つの認定基準

  • 茨城生まれ茨城育ち → 繁殖から肥育まで茨城県内で一貫生産
  • 月齢30ヶ月以上 → 通常の常陸牛(月齢27ヶ月以上)よりさらに長期肥育
  • 歩留等級A等級のみ → 通常の常陸牛はB以上。煌はA等級のみに絞った
  • オレイン酸比率55%以上 → 口溶けと風味の良さに関わる脂肪酸。全国初の数値基準
  • 小ザシ基準(小ザシ指数110以上) → きめ細かく均一なサシを専用測定機で数値化。全国初の取り組み

✔ 常陸牛と常陸牛 煌の違い
・常陸牛 → 茨城県内指定生産者・月齢27ヶ月以上・歩留A or B・肉質4等級以上
・常陸牛 煌 → 茨城生まれ茨城育ち・月齢30ヶ月以上・歩留A等級のみ・オレイン酸55%以上・小ザシ指数110以上
煌は常陸牛の中でも5つの基準を全て満たした、ほんの一握りの牛だけが認定される


焼肉屋として使ってみて

実際に当店でも常陸牛を使用したことがありますが、素晴らしいお肉です。赤身と霜降りのバランスが美しく、加熱したときの香りと旨みの引き出し方がとても扱いやすい。三大和牛ほど全国的知名度は高くないものの、品質面では高い評価を受けています。

常陸牛がより広く知られていない理由は、ブランドの発信力の差であって、肉質の差ではありません。知る人ぞ知る実力派ブランド——それが常陸牛の正直な評価です。


主要ブランド和牛との比較

ブランド牛 産地 格付け基準 特徴
常陸牛茨城県4等級以上・歩留A/B赤身と霜降りの美しいバランス・全国トップクラスの販売頭数
宮崎牛宮崎県4等級以上・歩留A/B全共4連覇。きめ細やかなサシと極上肉質
仙台牛宮城県A5・B5のみ全国唯一の5等級限定
米沢牛山形県3等級以上長期肥育・赤身と脂のバランス
飛騨牛岐阜県3等級以上全共2連覇・きめ細やかな霜降り

自宅で楽しむなら

常陸牛を自宅で楽しむなら取り寄せがおすすめです。


常陸牛は「知る人ぞ知る実力派ブランド」です。
三大和牛ほど全国的知名度は高くないものの、品質面では高い評価を受けています。さらに上位の常陸牛 煌は、美味しさの科学的基準という全国初の取り組みで生まれた超希少牛です。

まとめ

  • 読み方は「ひたちぎゅう」・「ひたちうし」とも登録されている
  • 茨城県内指定生産者が月齢27ヶ月以上肥育した黒毛和種・肉質4等級以上・歩留A又はBが条件
  • 年間1万頭を超える全国トップクラスの販売頭数を誇る
  • 歴史は天保3年(1832年)・徳川斉昭公の桜野牧まで遡る
  • 昭和51年(1976年)に「常陸牛」と命名・翌年振興協会設立
  • 産地証明書・指定販売店制度による厳格なブランド管理が特徴
  • 上位ブランド「常陸牛 煌」はオレイン酸55%以上・小ザシ指数110以上など全国初の5基準で認定
  • 三大和牛ほど全国的知名度は高くないものの、品質面では高い評価を受けている

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店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。

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