白州とは|森の蒸溜所が生む爽やかなシングルモルトウイスキーの特徴と飲み方
白州は、サントリーが1973年に山梨県の南アルプス山麓に建てた「森の蒸溜所」で生まれるシングルモルトウイスキーです。
新緑のような爽やかな香り、軽快でキレのある味わい、ほのかなスモーキーさ。焼肉との相性も抜群で、当店でも人気の一本です。
白州とはどんなウイスキーか
白州はサントリーが造るシングルモルトウイスキーです。シングルモルトとは、一つの蒸溜所で造られたモルト原酒だけを使ったウイスキーのこと。ブレンデッドウイスキー(複数の蒸溜所の原酒を混ぜたもの)とは異なり、その蒸溜所の個性がそのまま味に出ます。
白州の個性を一言で表すなら、「森の空気をそのまま飲んでいるような爽やかさ」です。重さがなく、軽快で、食事の邪魔をしない。焼肉屋でハイボールとして出すのに、これほど合うウイスキーはなかなかありません。
蒸溜所の場所と環境
白州蒸溜所は山梨県北杜市、南アルプス・甲斐駒ヶ岳の麓に位置しています。標高約700m、敷地面積は約82万㎡という広大な森の中にあります。
仕込みに使う水は、南アルプスの花崗岩層をおよそ20年かけてろ過された天然水。硬度約30の軟水で、これが白州の穏やかでクリーンな味わいの土台を作っています。同じサントリーの蒸溜所でも、山崎の仕込み水(硬度約90)とはまったく異なります。
「野鳥が棲める環境でなければ、良いウイスキーは作れない」という考えのもと、蒸溜所内にはバードサンクチュアリが設けられ、約60種の野鳥が生息しています。水質や環境の変化に敏感な野鳥の存在が、自然環境の良さを示すバロメーターになっています。
白州の味の特徴
白州の味を構成するキーワードはこの3つです。
- 爽やかさ → 新緑・若葉・ミント・すだち・青リンゴのような香り
- 軽快さ → 口当たりが軽く、スムースで飲みやすい
- ほのかなスモーキー → 重くならない程度のピート感が余韻に残る
ウイスキーが苦手な方でも白州のハイボールは飲める、という方が多いのもこの軽快さが理由です。重さがなく、食事中に飲んでも料理の味を邪魔しません。
山崎との違い
| 白州 | 山崎 | |
| 場所 | 山梨県・南アルプス山麓 | 大阪府・天王山山麓 |
| 仕込み水 | 軟水(硬度約30) | 中軟水(硬度約90) |
| 味のイメージ | 爽やか・軽快・森 | 華やか・甘み・果実 |
| 飲み方 | ハイボール・水割りが特に映える | ストレート・ロックでも楽しめる |
どちらが上というわけではなく、個性がまったく異なります。「山崎は深く味わう一本、白州は軽やかに楽しむ一本」というイメージが伝わりやすいかもしれません。
ラインナップ
- 白州(ノンエイジ) → 現在最も流通しているスタンダード。爽やかさとスモーキーのバランスが良い
- 白州12年 → 原酒不足により2018年に販売休止、現在は数量限定で再開。入手困難
- 白州18年 → 長期熟成による深みと甘み。熟した果実のような香り
- 白州25年 → 2022年ISCにて部門最高賞「トロフィー」受賞。複雑で奥深い一本
年数が上がるほど複雑さと深みが増しますが、白州らしい爽やかさはどのラインナップにも共通しています。現在サントリーが展開している白州のラインナップ詳細はサントリー公式サイトでご確認ください。
おすすめの飲み方
白州はハイボールが一番その個性を引き出せる飲み方です。炭酸で割ることで爽やかな香りが立ち、食中酒として最高に機能します。
- ハイボール → 最もおすすめ。ミントの葉を添えると白州らしさがさらに引き立つ
- 水割り → 軽やかに楽しみたいときに。南アルプスの天然水との相性が良い
- ストレート・ロック → 18年・25年など熟成年数の高いものに向いている
焼肉・料理とのペアリング
白州ハイボールは焼肉との相性が非常に良いです。理由はシンプルで、爽やかな香りと炭酸のキレが、肉の脂をすっきり流してくれるからです。
- タン塩 → さっぱりした部位と白州の爽やかさが最高にマッチ
- ハラミ → 旨みが強い部位に対して、白州のキレが口の中をリセットしてくれる
- シャトーブリアン → 脂の甘みと白州の爽やかさが引き立て合う
- ホルモン全般 → 独特の旨みと香りを白州のスモーキーさが受け止める
お客様に説明するときのポイント
スタッフ向けのポイントです。白州を注文されたお客様、またはウイスキーで迷っているお客様への説明に活用してください。
- 「森の蒸溜所で生まれた、爽やかなウイスキーです」 → これだけで白州のイメージが伝わる
- 山崎との違いを聞かれたら →「山崎は華やかで甘み、白州は爽やかで軽快です」と伝えると選びやすくなる
- ウイスキーが苦手な方には →「白州のハイボールは飲みやすいのでおすすめです」と一言添えると◎
- ミントを添える場合 → 手のひらで軽くたたいてから入れると香りが立ちやすい
自宅で白州を楽しむなら
白州のボトルも現在入手困難でプレ値がついているものがほとんどです。まずは缶ハイボールで白州の爽やかな味わいを試してみるのがおすすめです。
まとめ
- 白州は山梨県・南アルプス山麓の「森の蒸溜所」で生まれるシングルモルトウイスキー
- 新緑・ミント・すだちのような爽やかな香りとほのかなスモーキーが特徴
- 山崎より軽快で、食中酒・ハイボールに最も向いている
- 焼肉全般と相性が良く、特にタン塩・ハラミとの組み合わせが秀逸
- ミントを添えたハイボールが白州の個性を最も引き出す飲み方
- ボトルは現在入手困難。まずは缶ハイボールで試してみるのがおすすめ
→ 山崎とは|日本最古の蒸溜所が生む華やかなシングルモルト
→ ウィスキーとは|種類・味・飲み方を解説
→ ドリンクの基本
→ 当店のワインリスト
店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
