枝肉とは|ホルモンとの違い・格付けとの関係をわかりやすく解説
枝肉(えだにく)とは、牛や豚などをと畜したあとに、頭・内臓・皮・四肢などを取り除き、食肉として流通できる状態にした”胴体の肉”のことです。
スーパーや精肉店で目にする「ロース」「モモ」「バラ」などの多くは、枝肉から切り出された正肉(筋肉の肉)にあたります。
枝肉になるまでの流れ
- ① と畜(検査を含む)
- ② 放血
- ③ 皮はぎ
- ④ 内臓摘出(ここでホルモンは外れる)
- ⑤ 頭・手足の先などを除去
- ⑥ 枝肉(胴体)として整形・洗浄
- ⑦ 冷却 → セリ(市場)や部分肉加工へ
※現場や地域・家畜種によって細部は異なりますが、イメージはこの流れです。
この時点でホルモンは外されている(超重要)
ここが初心者にいちばん伝えたいポイントです。
枝肉の段階では、すでに内臓(ホルモン)は取り外されています。
焼肉で食べる「レバー」「ハツ」「ミノ」「シマチョウ」などは、枝肉ではなく内臓(副産物)として別で扱われます。
つまり、よくある誤解ですが、枝肉=ホルモンも含めた”全部の肉”ではありません。
枝肉はあくまで、正肉(筋肉)を中心にした”食肉の本体”です。
枝肉の格付け(A5など)にホルモンは含まれない
「A5のホルモンってあるの?」と聞かれることがありますが、結論から言うと枝肉の格付け(A5など)の評価対象にホルモンは含まれません。
格付けは基本的に枝肉(正肉)の評価であり、ホルモンは鮮度・処理・洗浄・温度管理といった”技術”で価値が大きく変わります。
だからこそ、ホルモンは「牛のランク」だけで味が決まりません。良いホルモンほど、仕入れと処理の差がそのまま味に出ます。
枝肉と「部分肉」の違い

枝肉は、胴体の大きな状態(カタマリ)です。ここからさらに切り分けて流通しやすくしたものが、部分肉です。
- 枝肉:胴体の大きな状態(半丸枝・丸枝など)
- 部分肉:ロース・バラ・モモなど大きく分けた単位
- 精肉(小割):焼肉用・ステーキ用など、店頭で売るサイズ
枝肉を知ると、肉の見え方が変わる
枝肉の考え方がわかると、以下の疑問が一気に整理できます。
- なぜホルモンは「別物」扱いなのか
- なぜA5は正肉の評価なのか
- なぜ同じ部位でも店で味が違うのか
自宅で楽しむなら
枝肉の知識を活かして、自宅でも上質な牛肉を楽しんでみてください。
まとめ
- 枝肉=頭・内臓・皮などを外した「食肉としての胴体」
- ホルモン(内臓)は枝肉の時点で外されている
- A5などの格付けは枝肉(正肉)の評価で、ホルモンは含まれない
- ホルモンは鮮度と処理技術で価値が大きく変わる
店主兼料理長|食べログ百名店4年連続選出
東京広尾 お肉屋けいすけ三男坊
肉のカット・焼き・提供までを一貫して行い、
“人生最高の肉体験”をテーマにコースを構築。
